おうち英語って気になるけれど、「何から始めればいい?」「日本語への影響は?」と不安も多いですよね。おうち英語とは、子どもが家の中で自然と英語に触れられる環境をつくる学習法のこと。英語絵本の読み聞かせ・歌のかけ流し・動画やアニメの視聴など、家庭でできるシンプルなインプットでも、子どもは驚くほど英語を習得していきます。
この記事では、おうち英語のメリット・デメリット、年齢別の進め方、続けるコツ、そしておすすめ教材まで丸ごと解説。0〜3歳・4〜6歳・小学生といった月齢別に「今日からできる」ステップも紹介します。初めてでも安心して始められるように、親目線で分かりやすくまとめました。
おうち英語ってなに?
「おうち英語」は、簡単に言うと“おうちで英語に親しむ”取り組みのこと。英会話スクールや塾に通わせるのではなく、家庭の中で英語の時間をつくっていくスタイルです。
たとえば、英語の絵本を読んだり、英語の歌をかけ流したり、英語でアニメを見たり。ママやパパが学習のペースを決めて、子どもと一緒に楽しみながら進めていくのが特徴です。「教える」というより、「英語を自然に取り入れる」感覚に近いかもしれません。まだ英会話スクールや塾に通うのには早い、赤ちゃんの頃から始められて、日常生活にも馴染みやすいのが特徴です。
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おうち英語のメリット
まず、おうち英語のメリットは、なんといってもコスパがいいところ。スクールに通うよりずっと気軽に始められるし、家にあるもので工夫しながら続けられます。
それに、子どもは言葉を吸収する力がすごく高い時期。小さいうちから英語にふれることで、日本語を通さずに“そのまま”英語を理解できるようになることもあります。
そしてもうひとつのメリットは、「英語=特別なもの」ではなくなること。日常の中で英語が流れている環境をつくると、自然と慣れていって、将来の学習もスムーズになります。
おうち英語を始めるときによくある不安やデメリット
おうち英語をやってみたいけど、「英語が嫌いになったらどうしよう」「母語である日本語が遅れないかな?」って心配になりますよね。私も最初は同じように不安でした。
たとえば、「英語が嫌いにならない?」という点。これは“無理に教えない”ことが大事かなと思っています。遊びの延長で英語の歌をかけてみたり、好きなキャラクターが出てくるアニメを英語で見てみたり。“勉強”というより、“楽しい時間の一部”として英語を取り入れると、自然とポジティブな印象になります。
そして「日本語が遅れたりしない?」という心配。これもよく聞かれますが、基本的には家庭で日本語をたくさん使っていれば大丈夫。英語と日本語、どちらも“言葉の世界を広げてくれるもの”として考えると気持ちがラクになります。
最後に、「ダブルリミット」について。これは、2つの言語を同時に学ぶことでどちらも中途半端になるんじゃないか…という考え方ですが、日常の中で自然に触れている程度であれば、ほとんど心配いらないと思います。大切なのは、子どもが安心できる環境で言葉を楽しむこと。焦らず、子どものペースでゆっくり進めていけばいいのかな、と思っています。
おうち英語を成功させるためのヒント
ゴール(目標)を決める
まず大切なのは、「なんのためにおうち英語をやるのか」をはっきりさせること。「小学校の英語授業で困らないように」とか、「将来、海外で生活しても困らないように」など、目標はおうちによってさまざまです。
目的が見えていると、途中で迷ったり、モチベーションが下がったときにも「そうそう、うちはこれを目指してたんだ」って立ち戻りやすくなります。SNSで見かけるとても英語が上手なお子さんや、英語学習を進めているお友達と比べて、まだまだだなと思うことがあるかもしれませんが、今どうかではなく、将来的に子どもが英語を楽しめているのか、英語を活かして充実した暮らしができているのかなど、長期的な目線を持つことが重要です。
予算を決める
目標が決まったら、次は“どのくらいの時間とお金をかけるか”を考えてみましょう。教材やアプリ、オンライン英会話など、いろいろな選択肢があるので、最初にざっくり予算を決めておくと安心です。セット教材だと高いものでは100万円近くするものもあります。英語だけでなく、知育玩具やくもん、スイミングやピアノなどの習い事、旅先での体験など、英語以外の経験も積ませてあげたいと考える方も多いと思うので、まずはおおまかに費用の目処を立てておくと判断しやすくなります。
私も最初の頃は「このアプリもいいかも!」「あの英語絵本も気になる…」と、ついあれこれ試したくなってしまいました。特に長年一定の評判を得続けているDWEとか、気になっちゃいますよね。無理なく継続するためにもまずは、あらかじめ上限を決めておくのがおすすめです。
焦らない。英語は“2000時間”の積み重ね
よく「英語の基礎力をつけるには2000時間が必要」と言われます。この数字だけ見るとびっくりしますが、1日2時間ほど英語の音を流すだけでも、3年ほどで達成できるペースです。
大事なのは、続けること。完璧な環境を作ろうとするより、「今日は少しでも英語の音を流せた」「英語の絵本を1冊読めた」くらいの気持ちでOKです。焦らず、毎日の暮らしの中で少しずつ英語と仲良くなることが、いちばんの近道です。
親子とも、嫌にならない程度に、ゆっくりと確実に積み上げていくのがポイントです。
幼児の英語習得の順序
英語も日本語と同じように、「聞く → 話す → 読む → 書く」の順で身についていきます。特に小さいうちは耳からのインプットがとても大切。英語の音にたくさん触れることで、無理なく自然に「英語耳」が育っていきます。
耳からのインプットが多くても、周りに英語を話す人がいないと、なかなか発語につながらないこともあります。でも大丈夫。少しずつ確実に身についていきますよ。
【年齢別】おうち英語のステップと進め方
0〜3歳:感覚で楽しむ時期
0〜3歳 おうち英語のポイント
・かけ流し:童謡や絵本の掛け流し
・絵本:サイトワーズ絵本やお子さんの好きな絵本
・DVDや映像コンテンツ:動画は英語!と習慣づけてしまうと英語時間を増やしやすい
この時期は、英語を「勉強」としてではなく「楽しい音」として感じるのがポイント。英語の歌や絵本、アニメなど、五感で楽しめるものをたくさん取り入れてあげましょう。絵本が楽しめるようになってきたら、サイトワードが使われている絵本を取り入れるのもおすすめです。
また、英語のリトミック教室もおすすめです。上の子が3歳半〜4歳、下の子が6ヶ月〜1歳の時期に、短期間ですが英語のリトミック教室に通っていたのですが(続けたかったけど復職したら時間的に厳しくて諦めました)、先生が自然に英語を話したり歌ったりしてくれるので、子どもも抵抗なく楽しめるし、先生の真似をして英語のフレーズを言っていました。英語がコミュニケーションツールだと感覚的に理解できたかなと思います。しかも、音楽と一緒に英語のリズムに親しめるので、一石二鳥です。下の子は今でも音楽大好き。ちょっとした音楽でも聞こえてくると全身を使って踊り出します。
4〜6歳:ことばを広げる時期
4〜6歳 おうち英語のポイント
・かけ流し:童謡や絵本の掛け流し
・絵本:寝る前の絵本に英語の絵本も混ぜる
・DVDや映像コンテンツ:毎日30分は英語の動画を見るなどルールにしてしまうと進めやすい
4歳を過ぎると、日本語の理解も進んできて、英語も少しずつ体系的に学べるようになります。この頃は「ごっこ遊び」や「絵本の読み聞かせ」を通して、身近な単語や表現を覚えていくのが効果的です。
成長とともに好奇心がどんどん広がる時期なので、英語を“使って遊ぶ”体験をたくさん積ませてあげると◎。オンライン英会話を試すのも、この時期からがちょうどいいと思います。
小学生:自分で読む力を育てる時期
小学生向けおうち英語のポイント
・かけ流し:童謡や絵本の掛け流し
・絵本:リーダーズの読みに挑戦
・DVDや映像コンテンツ:好きなテーマのYouTube配信者などが見つかると吸収しやすい
・アウトプット:オンライン英会話や英会話教室を始めてみても
せっかく幼児期に身につけた英語も、小学生になって触れる時間が減ると忘れてしまうことも。その防止には“自力読み”や”多読”がとても大切です。
日本語の本と同じように、英語でも自分で読む楽しさを感じられると、読解力がついて英語力がぐっと伸びます。お気に入りの洋書シリーズを見つけたり、簡単な絵本から少しずつステップアップしたり。「英語=勉強」ではなく「好きな世界を広げるツール」として関わっていけるといいですね。
YouTubeで英語話者の動画を見たり、映画を見たりするのもリスニングの練習になりおすすめです。よくない言葉遣いをしている動画もあるので、その点はぜひ一緒にみてご確認くださいね。
お子さんのモチベーションにつながるのであれば、英検などの資格試験を受験してみるのもいいかもしれません。達成度がわかるので親としても1つの目安になります。無理にレベルが高すぎる級を受験して失敗経験や苦手意識を持ってしまうのは勿体無いので、よく難易度を確認して受験するのがおすすめです。
挫折しない!続けるためのママ・パパの心構え
英語を“絶対に強制しない”こと
おうち英語のいちばんの目的は、「英語を楽しむこと」。どんな年齢でも、子どもが楽しんでいることが前提です。幼少期から無理にスピーキングを求めたり、難しい教材を押しつけたりすると、英語そのものがストレスになってしまうこともあるので、焦りすぎないことが大切です。
「今日は気が向かないみたいだな」と感じたら、無理せずお休みしてOKですし、英語は“日常の中にちょっと混ざっている”くらいの距離感がちょうどいいと思います。
親の役割は、教えることではなく、「英語に触れたくなる環境や仕組み」をつくること。音楽を流したり、英語の絵本を置いておいたりして、子どもが自然と興味を持てる空気をつくってあげましょう。
上の子が4歳の頃、男の子にありがちな「戦いごっこ」にハマっていたので、英語はちょっと難しいのですが、「Who Would Win?」というシリーズを購入したら大ヒットしました。いろんな生き物のスペックが紹介されて、どっちが勝つ?というもの。やっぱり好きなテーマが盛り上がって楽しめます。
親の英語力は関係ない!
よく「自分の英語が得意じゃないから不安…」という声も聞きますが、ぜんぜん問題ありません。おうち英語で大事なのは、“親も一緒に楽しむ姿勢”です。
完璧な発音より、「ママ(パパ)が楽しそう!」の方が、子どもにはずっと響きます。一緒に歌ったり、ダンスしたり、簡単なフレーズをまねしてみたり。「英語=楽しい!」という印象をもつことが、何よりの第一歩です。親子で笑いながらやっていれば、それがいちばんの成功です。
もし少しでも語りかけにもチャレンジしたいのなら、定番のフレーズを丸暗記して声をかけてみてはいかがでしょうか?
日本語の発達を大切にする
特に0〜2歳くらいまでは、日本語の発達がいちばん大事な時期。この時期は、英語を「聞く・見る」中心にして、会話や感情のやりとりは日本語でたっぷりしてあげましょう。
日本語がしっかり育っていれば、あとから英語を理解するときにも“ことばの土台”ができているので、むしろ伸びやすいです。目安としては「日本語9:英語1」くらいのバランスでOK。焦らず、家庭のペースで進めていくのがいちばんです。
成果を急がない
英語は短距離走ではなく、マラソンのようなもの。数ヶ月で劇的に話せるようになる、というよりも、ゆっくり時間をかけて積み重ねていくものです。「全然話してくれないな…」とアウトプットがないことに不安を感じる時期もありますが、耳や頭の中ではしっかりインプットされています。ある日突然、英語の歌を口ずさみ始めたりすることも。焦らず、今日の小さな一歩を大切にしていきましょう。
先日とても英語が上手な方とお話ししていたら、子どもの頃に定期的に参加していたイベントの先生が英語で指導していて、「当時は英語自体はよくわからなかったけど、なんとなく雰囲気でこんな感じかな?」と活動していたそう。そして中学生になって、本格的な英語教育や文法の授業が始まると、今まで聴いてきた音がしっかり理解できるようになり、急激に英語力が伸びたという話を聞きました。英語力が伸びるきっかけはいろんなところに眠っているので、急がず焦らず積み上げることが重要です。
おうち英語におすすめの教材と選び方
最近はおうち英語の教材も本当にたくさんあって、どれを選ぶか迷ってしまいますよね。
大きく分けると、次の4タイプがあります👇
- セット教材
- CD・動画など
- アプリ・オンライン教材
- ワークブック
セット教材
DVDや絵本、おもちゃなどがセットになっていて、体系的に英語を学べるタイプです。
親がカリキュラムを組まなくてもいいので、忙しい家庭でも続けやすいのがポイント。
代表的なものには、
- ディズニー英語システム(DWE)
- サンリオイングリッシュマスター(Sanrio English Master)
- ミライコイングリッシュ
- こどもちゃれんじEnglish
などがあります。
価格は幅広いですが、兄弟で使えたり、長く続けられることを考えるとコスパが良いケースもあります。
CD・YouTube・動画サイト
もっと気軽に始めたい人におすすめ。英語の歌やアニメを日常に取り入れて、“英語の音”をたくさん浴びせてあげましょう。ただし、続けないと効果が出にくいので、習慣化がポイントです。例えばグーミーズのDVDが1枚用意すればすぐにスタートを切れます。
アプリやオンライン教材
ゲーム感覚で学べるアプリも人気です。トド英語やNumberblocksなどは、遊びながら自然と単語や表現を覚えられます。時間制限を設けて、上手に付き合うのがコツです。
Numberblocks:はじめのほうは無料で遊べます。数字を学習中のお子さんにおすすめ
トド英語:一週間の無料お試しあり。3歳から小学生もしっかり楽しみながら学べます。
ワークブック・プリントサイト
読み書きをしっかり身につけたい時期におすすめ。ネイティブ教材を使うと、英語の論理的な考え方も学べます。ただし“お勉強感”が強いので、子どもの様子を見ながらバランスよく取り入れましょう。
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教材選びのポイント
おうち英語を続けるコツは、「子どもと家庭に合った教材を選ぶこと」。どんなに評判のいい教材でも、合わなければ続けるのが大変になってしまいます。ここでは、無理なく続けるためのチェックポイントを紹介します。
子どもの興味とレベルに合っているか
いちばん大切なのは、「子どもが楽しめるかどうか」。英語を学ぶというより、“遊んでいるうちに英語にふれている”くらいの感覚が理想です。
もし教材が難しすぎると、「わからない=イヤだ」になってしまうことも。逆に簡単すぎると飽きてしまうので、少し背伸びするくらいのレベルを選ぶと◎。まずは子どもが「これ面白そう!」と思える内容かどうかを見てみましょう。
ママ・パパも無理なく続けられるか
どんなに良い教材でも、親のサポートが必要になる場面は多いです。だからこそ、「自分も続けられそうか」を確認しておくことが大事。毎日付きっきりじゃなくても大丈夫。おうちのリズムの中で「ごはんのあとに動画を流す」「寝る前に絵本を1冊」など、無理なく取り入れられるかを考えて選ぶと続けやすいです。
無料サンプルや体験を活用する
特に高額な教材は、いきなり購入せずに必ず無料体験を。実際に使ってみると、子どもの反応や教材の雰囲気がよく分かります。子どもが「もう1回見たい!」と言ったら、相性がいいサイン。反応がイマイチなら、他の教材を試してみてもOKです。
ディズニー英語システム(DWE)やサンリオイングリッシュマスターなど、人気教材の多くは無料サンプルを用意しているので、気軽に試してから決めるのがおすすめです。
まとめ:おうち英語は焦らず長期戦で。
赤ちゃんが大人レベルの流暢で十分な語彙を備えた日本語を話すようになるまで、長い時間をかけて学習や読書、動画視聴などを重ねていくのと同様に、英語の学習も長期戦です。
焦らず確実に英語の音楽をかけ流したりや読み聞かせを続けていくことが大切です。そのために何ができる?と考えると、どものレベルに合ったDVDやCDをまとめて用意しておくのが、ママの手間という意味では楽だなと感じています。最近の我が家では、ご飯の支度や片付け中にミライコイングリッシュのDVDを流しています。見てもいいし、他のことをして遊んでもOK。好きなところだけ遊びの手を止めて見ていることもあります。
ママのモチベーションを維持するという意味では、おうち英語に関する本を読んでみるのもいいかもしれません、色々な方法や絵本が紹介されていて「うちも頑張るか!」という気持ちになれますよ!