ひらがなを習得し始めた子どもを持つ親御さんに向けて、「ひらがな表を自分で作る」という学び方を提案します。なぞり書きや自力書きが続かない原因を「ゴールの不明確さ」から捉え直し、親子でやってみることで自然とやる気が生まれる理由と、すぐ使えるひらがなポスターをご紹介します。
【なぞり書き】ひらがなポスター

【自力書き】ひらがなポスター

ひらがなの練習、なぜ続かないのでしょうか
ひらがなを覚え始めた頃、多くのご家庭でこんな光景が見られます。最初は喜んで書いていたのに、数日で机に向かわなくなる。なぞり書きはできるのに、自力書きになると嫌がる。
これは決して、子どもの集中力や能力の問題ではありません。多くの場合、理由はとてもシンプルです。
「どこまでやれば終わりなのか分からない」
ただひらがなを書く練習は、子どもにとってゴールが見えにくい作業です。今日は「あ」、明日は「い」。でも、全体の終わりが想像できません。大人でも、終わりの見えない作業は気持ちが重くなるものです。
ゴールが見えると、やる気は後からついてくる
「やる気があるから取り組めるのではなく、ゴールが見えるからやる気が生まれる」というのは重要な視点です。ひらがな表を自分で作る学び方は、この順番を自然に整えてくれます。
白紙のひらがな表を前にすると、子どもはこう感じます。「ここが全部埋まったら終わりなんだ」「今日はこのマスまでやってみよう」すると、なぞり書きも自力書きも、意味のある一歩に変わります。
なぜ「表を作る」と取り組みやすくなるのか
1. 全体像が視覚的に理解できる
ひらがな表は、学習の全体像を一目で示してくれます。50音という量は、言葉で聞くと多く感じますが、マス目として並ぶと「少しずつ進めば終わる」と実感できます。
2. 達成感が積み重なる
1文字書くごとに、表が少しずつ完成していく。この「進んでいる感覚」が、子どもの行動を支えます。
なぞり書きであっても、自分で書いた事実が目に見える形で残るのがポイントです。
3. 自力書きへの移行が自然
最初はなぞり書き、慣れてきたら自力書き。同じ表の中でレベルアップできるため、「次は自分で書いてみよう」という気持ちが生まれやすくなります。
親がやってしまいがちなNG行動
良かれと思って、こんな声かけをしていませんか。
- 「まだ全部終わってないよ」
- 「昨日も書いたでしょ」
- 「ちゃんと書きなさい」
これらは、ゴールが曖昧な状態では逆効果になりがちです。ひらがな表を自作する学びでは、
- 「今日はどこまでやる?」
- 「ここまでできたね」
という対話に自然と変わります。
親の役割は、教える人から伴走者へ。それだけで、家庭学習の空気は大きく変わります。
実践ステップ:ひらがな表を自分で作る
ここからは、実際の取り組み方です。
- 白紙のひらがな表シートを用意する
- 最初はなぞり書きでOKと決める
- 1日5文字など、小さな区切りを作る
- 書けたマスを一緒に眺める
- 慣れてきたら自力書きに挑戦する
ポイントは、「全部きれいに書く」ことではありません。「表が少しずつ完成していく」ことを親子で共有することです。
よくある質問
きれいに書けなくても大丈夫?
大丈夫です。むしろ、歪んだ文字こそが成長の証です。後から見返したとき、「こんなふうに書いてたね」と話せる宝物になります。
毎日やらないと意味がない?
毎日である必要はありません。大切なのは、やった分だけ表が進むという因果関係を感じられることです。
おわりに:今日からやってみよう!
すぐに使えるひらがな表を自分で作るためのシートをご用意しました。なぞり書きから自力書きまで対応し、ゴールが一目で分かる設計です。
難しい準備は必要ありません。印刷して、今日一文字書くだけで十分です。小さな一歩が、学ぶ楽しさにつながります。ぜひ、親子で「やってみる」時間を作ってみてください。